2011年4月13日水曜日

全国に拡大する地場産応援の店「緑提灯」

遊び心から始まった素晴らしいアイディア 

飲食店の軒先に赤提灯ならぬ緑提灯がぶら下がっているところをご覧の方もあると思います。

この緑提灯には「地場産品応援の店」と書かれています。国産の食材を多く使っている店ですよという目印です。2005年から緑提灯の普及活動は始まり、2010年1月末現在、北海道から沖縄までの全国で2925店が緑提灯を掲げて国産食材使用の支援をしています。

このアイディアの発案者は元・北海道農業研究センター所長をされていた丸山清明さんです。そこでオピニオン第16回により丸山さんの発案のいきさつ・導入経過をみていきましょう。

導入のいきさつはこうです

丸山さんが北海道に赴任されたのがきっかけでした。『地元の旨いものを食べようとスーパーへ鮭を買いに行くとチリ産のものしかない日があったり、居酒屋でも道産の酒がなく、秋田産や新潟産しかないことがあった。食料自給率200%の北海道がこのような状況だった。

そこで地元の食材を使った料理が食べられるお店の目印として、緑色の提灯をかかげたらどうかというアイディアが浮かび、同僚と同じく食べることが大好きな友人が賛同してくれて、美味しくて安心できる国産の農林水産物を食べたい仲間うちの遊び心として「緑提灯」を始めた』そうです。

新商材開発においても、ヒットを飛ばしたいということで取り組むことより、「遊び心」から出発して大きな発展をしていくケースが多いようです。

緑提灯は、FOOD ACTION NIPPONアワード2009にて、コミュニケーション・啓発部門で最優秀賞を受賞しました。

詳しくは、ここをご覧下さい。

仕組みはこうです

カロリーベースで国産食材の使用量が50%を超えるお店で緑提灯を飾れることにしました。店主の努力を反映させたいと考え、国産食材の使用率が60%、70%と増えるごとに店主の自己申告で提灯の星印を増やせる。コショウなど、100%海外輸入の食材もありますので、星5 つの90%でMAX。

精進料理を出すお寺、保育園でも導入されています

緑提灯を掲げてくれているお店のなかには精進料理を出しているお寺や食育活動をしている保育園もあります。これまでも地元の食材にこだわってはきたが、自分でアピールするのは恥ずかしかった店主さんも、「あの緑の提灯はなに?」とお尋ねになるお客さんの言葉をきっかけに食材談義に花が咲くこともあるようです。緑提灯のお店にたまたま居合わせたお客さん同士で、店全体が食料自給率談義で盛り上がったりすることもあるでしょう。

冷凍ギョーザ事件をきっかけに爆発的に増えている緑提灯のお店ですが、緑提灯が増えることで、消費者が食料自給率について考える機会が増えると同時に、「国産食材を求めて緑提灯の店を選ぶ」という具体的な行動が取れるようになります。そういったお客さんが増えると、店主が国産食材を真剣に探すこととなり、食材の素性の透明化や、生産者と消費者の距離が短くなるという狙いもあります。

飲食店は全国に約50万店ほどと聞いています。緑提灯の店を約3000軒と考えると0.6%ほどです。これからもっと増えていき、世のお父さん方が、「ちょっと食料自給率に貢献してくるよ」と気軽に飲みにいけるようになるとよいのではないかと思っています。

なかなかいいアイディアではありませんか。私もお酒を愛するものとしてこの趣旨に賛同します。

その後の「緑提灯」をサポートしている水島明さんの談話
■2003年のいつの日か、(独)農業・食品産業技術研究機構の作物研究所長の丸山さんと同本部総合情報管理部長に就いていた私とは、例によって酒盛りをしつつ他愛ない話し、「高尚な話し」で盛り上がっていました。・二人とも農水省出身であり、同省系の独立行政法人に勤務していましたので、食糧自給率アップについては常日頃の話題でした。
■特に丸山さんは稲の品種改良の研究者であることから業務としても当然の使命としている課題です。・この時、業務や仕事としてでなく、遊び心から、しかも、呑兵衛の親父たちが美味しいお酒を飲みながら、地場/国産食材を主にした肴を楽しみつつ、自給率アップに気軽に貢献できる方法について、談論風発しました。
■この時、「緑提灯」のアイデアが出たと丸山さんは言いますが、実のところ、私は翌日目覚めたらすっかり忘れていました。
■その後、2004年に丸山さんは北海道札幌市に転勤になり、緑提灯運動を始めました。(このあたりは、緑提灯ホームページやマスメディアですでにご存じのとおりです。)
■その後、丸山さんは東京勤務を経て、2007年につくば市の(独)農業・食品産業技術研究機構の理事に就くと同時に、同中央農業研究センター所長に就きました。
■再会した際、彼は緑提灯を現実の活動として動かし出したことを告げましたので、私は、一も二もなく賛同し、研究者/管理者として多忙な彼を支える裏方として、活動に参画してきました。


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